事例・トピックス~育成の森~

中堅社員・リーダー層研修2014/10/06

【研修だより】次のステージで活躍する!~経営理念、企業ビジョンを共有し、期待役割を認識し、役割遂行のためのコミュニケーションスキルを身に付け、組織における影響力を高める~

入社10年目研修

研修設計にあたって

 この研修は、入社10年目の昇級時に「経営理念・組織ビジョン・中期経営計画」から「どのような成果を出すべきなのか(あるべき姿・要件)」「自分の役割を果たす(成果を出す)ために実践していく上で陥り易い罠があるのか、それを踏まえて明日から取り組むべき課題を検討すること」を重点ポイントとして構築しました。
 10年目の多くは、役職にはついていないものの、現場の若手リーダーとして自分で仕事を開拓する段階に移り、キャリアを自分でマネジメントしていく節目といえます。しかし、現実には後輩が少なく、職場では未だに”若手”として扱われる傾向があったりもします。また、リーダーを補佐する立場として本当はもっと仕事ができるはずなのに、どこか遠慮が見えることもあります。そこで研修の場では、これから何をすべきかを考えてもらい、日頃の実務において力を発揮し活躍する人財への成長を促します。
 また業務に精通していく一方で、仕事に対する新鮮味がなくなるタイミングでもあり、やる気が落ちてしまう時期でもあります。役割認識や周囲を巻き込むコミュニケーションについての気づきを通して、仲間との意識共有を行い、今所属する組織への帰属意識や求心力などを高めていきます。

研修のねらい

1.理念、企業ビジョン、中期経営計画に基づき、より高い視座で考え、組織成長の視点に立った着眼点、判断、行動を身につける
2.組織の中核人財としての自覚を持ち、今後果たすべき自身の役割を認識する
3.上司と後輩を巻き込みながら、施策を実行していくためのコミュニケーションのあり方を明確にし、スキルを向上する
4.経営理念やビジョンに基づき自部署及び自身の課題抽出や目標設定を行う
5.参加者同士で相互に刺激し合い、意欲を高める

参加者の声 -VOICE-

今の立場に非常にフィットした研修で、リーダーシップについて改めて深く考えさせられました。

リーダーシップの中に「フォロワーシップ」が存在するという点が非常に印象に残りました。

上司、後輩の位置づけを”リーダー””フォロワー”で考えることなく、役職で語ることしかしていませんでした。この研修を通じて自らを”リーダー””フォロワー”として考えた際、自分の中堅としての役割がわかりました。

自分の業務のみを考えるだけでなく、周囲の業務への動機付けなどを意識しなければならないことに気づかされました。

目標意識、後輩育成など、今までの社会人生活とは違った段階での課題がよくわかりました。

プログラムの流れ

【STEP1】中堅社員の要件定義
組織の中核人財としてのスペックと自覚を促す
・第一段階として「上司、先輩からの期待」「後輩からの期待」「社会一般で、組織の中核人財に期待されていること」といった様々な切り口で、中核人財としての役割認識を見つめ直します。現時点での役割認識と、研修中に得られる役割認識との対比を明確にすることをねらいとして実施します。
・次に第二段階として、第一段階で列挙されたものを「行動」「知識・スキル」「考え方」で整理し直し、日々何となく感じていることを言語化してもらい、各チームのリーダーに発表してもらいます。

【STEP2】成功要件の定義
経営理念やビジョン、中期経営計画に基づいて組織及び自身の成功要件を定義する
・中期経営計画に関する筆記テスト(ミッション・ビジョン、重点施策、数字面)を行います。その後、チームの中経方針を、若手に語るつもりで説明してもらい、グループ内で共有を行った後、アジア市場の簡易分析(比較機能の列挙、具体的な比較)を実施します。
・役割認識を表現する形で、チーム内の組織図を書いてもらい、自身のポジショニングを 整理してもらいます。業務内容、職種、役職に関する表現を使わずに組織図を書いてもらうことで、役割とポジションに集中して検討してもらうこととし、組織図ごとに、視座の高さが異なる可能性があることの共有を行います。
 次に、リーダーシップ、フォロワーシップの定義について簡単に共有をします。そのうえで、どのようにリーダーシップ、フォロワーシップを発揮すべきであるかを伝えます。
 このような展開方法を実施した背景としては、リーダーシップが大事、主体性の発揮が大事といった共有方法では、自身の現状に対して 危機感が持てないという想定をしたためです。自身が書いた組織図を見直し、リーダーシップ、フォロワーシップの発揮ができているのか、気づきを得てもらうことを重視して行います。

【STEP3】施策実行の盲点
成果実現に向けて施策実行段階で必要となるコミュニケーション力を身につける
・コミュニケーションの基本を押さえ、どのようなコミュニケーションスタイルがリーダーシップを発揮できるかについて考えてもらいます。まず、コミュニケーションの基本が相互理解であることは、十分認識しているという前提で、「実際に上司や後輩について、どれだけ情報を持っていますか」と問いかけを行います。距離が近い人間について、持っていることが好ましい情報(過去の生い立ち、価値観)を中心に10項目について自己診断を行ってもらいます。
・次に、リーダーの伝え方、聴き方について具体的なHowについて講義を行います。中でも重要な、ネガティブな発言をする社員の気持ちを上に向ける方法については、いくつかのケースについて、方法論に沿って実際の応酬トークを考えてもらい、実践に活かします。

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