【研修だより】入社半年間の不安と悩みを解消し、次のステージで活躍するための目標を描く

新入社員向け 入社半年後のフォローアップ研修

研修設計にあたって

　入社して半年後の新人たちは、一日でも早く一人前のビジネスパーソンになろうとがんばっています。職場のルールやコミュニケーションに慣れ、先輩から任された仕事をこなそうと毎日奮闘する中で、上手くいかずに問題や悩みを抱えてしまう時期でもあります。
　今回のフォローアップ研修では、半年間の自分自身を見つめ直し、仲間との対話で活力を得てもらうことを目的としています。日常業務に追われ、社会人になってからの自分を振り返る機会がない中で、「一度立ち止まって自分自身を振り返る」ことは大変重要です。入社以来の組織生活でのいろいろな経験を整理して「私は・この組織で･どのように・誰に／何に対して／どう行動を起こしていくのか」を確認します。また、久しぶりに顔を合わせる同期と共に心身のリフレッシュを図り、新たなスキルを身につけ、気持ち新たに職場に戻ってさらなる成長に向けて行動を開始します。

研修のねらい

１. 入社以来の自分を振り返り、成果と課題を整理する
２. ビジネスゲームを通じて「自己認識」を深め、パフォーマンス向上のヒントを得る
３. 前向きに取り組むための職場のコミュニケーションとモチベーション向上技術を学ぶ
４. 職場貢献と自身の向上を目指し、具体的なアクションプランを策定する

参加者の声 -VOICE-

■入社後半年以上経って、この時期に身に付けていなければいけないことと、自分に足りていないものがたくさん見つかりました。焦らすに一つずつできることから実行していきたいと思います。

■改めて自分の強み、弱みを認識することができました。ビジネスシミュレーションゲームで、日頃の自分のコスト意識・時間認識の薄さを思い知らされ、たくさん悔しい思いをしました。反省点がたくさんですが、改めて頑張ろうという気持ちが生まれました。

■普段同期と話せる機会が殆どないので、本当に良い機会でした。皆がどのように働き、何を感じながら仕事をしているのか聴くことができ、参考になる事や、励みとなる事があり、とても良かったです。上司、先輩達とは違うアドバイスをもらえました。

■紙に書いたり口に出して誰かに伝えると、本当にやるしかないというか、逃げれなくなりますよね。何かしたいと思ってもそれを今まで自分の中にしまっていたのは、失敗が怖かったからかもしれないと今日気づきました。でも最後に、失敗は成功の過程という話をきいて、勇気をもらえました。

プログラムの流れ

【ＳＴＥＰ１】入社してから学んだこと、課題の整理
・事前課題シートを基に、入社してからこれまでの軌跡をたどってモチベーショングラフを作成し、グループごとに発表・質疑・フィードバックします。互いに感じたこと、思っていること、悩んでいること等を率直に伝え合い、同期の優れているところ、自分が努力してきたことなどを再確認し、自身の啓発課題に気づきます。

【ＳＴＥＰ２】仕事の本質の再確認をしながら自己認識を深める
・不平等な環境の下で製品を作って売るビジネスシミュレーションゲームを通して、日々の仕事の進め方やビジネスで求められる意識を再確認します。実習の振り返りでは、グループのメンバーと相互にフィードバックし合って自分の強み・弱みや思考・行動パターンを把握します。

【ＳＴＥＰ３】職場のコミュニケーションとモチベーションの向上技術を学ぶ
・自己のコミュニケーションスタンスを把握した後、「教わり上手」になるためのコツを学びます。その後、グループ内で職場での悩み（上司や先輩とどう関われば良いか悩んでいる）等、スキルやテクニックだけでなく、スタンス・構えの問題を共有します。
・モチベーショングラフとを検証しながら、自分のモチベーションアップダウンのポイントを把握し、ダウンしたときの対処法を検討し、モチベーションのスイッチを常に自分でコントロールすることの大切さを理解します。
・複数の先輩社員と意見交換する場を設けて、目指す自分の理想像を発見し、仕事の進め方を明らかにします。

【ＳＴＥＰ４】具体的なアクションプランの策定と決意表明
・4月に書いた「自分への手紙」を開封し、再度配属直前の「挑戦するスタンス」に立ちかえります。また一人ひとりへの「上司・先輩からのメッセージ」から、職場において期待されていることは何か、どんな背景があってのメッセージなのか、自分としてはどのように捉えているか、などに焦点を当てて自身を背中から見つめ直します。
・日々の実践に繋げるために、自分の目標とアクションプランを作成します。相互コーチングの手法を用いて、同期と意見交換しながらヒントを探っていきます。グループ内でアクションプランシートの内容をシェア・相互アドバイスをした後、一人ひとりが目標を宣言し参加者全員で激励することで、今後に向けた決意を明らかにします。