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山下 和茂
やました かずしげ「分かる」納得感と、「使えそう」という手応え感を大切にします
インタビュー
どのようなきっかけで講師になろうと思ったのですか?
社内研修インストラクターを担当していた頃、参加者が気付きを得た瞬間に見せる「表情の輝き」や、部下/後輩が成長した姿に立ち会える「達成感」に純粋な喜びを感じました。その中で、人財育成の仕事に没頭・熱中できる自分自身を発見し、ぜひとも研修講師業を生涯の仕事にしたいと切望するようになりました。自分の経験や知識が多くの人々の役に立つことは、何にも増して幸福なことと思います。
講師をしていて良かった、楽しいと感じるときはどのようなときですか?
まず、参加者一人ひとりが気付きやスキルを獲得され、事後アンケートやフォローアップ研修などで「成果が出た」、「自信がついた」、「職場が変わった」などの声を聞く機会に恵まれたときに満足感と達成感を感じます。
加えて、研修の中で講師自身が気付き、学ぶことは数多く、今後自分自身が「もっと良くなる」といった手応えや期待感を持てるときはとても楽しく充実感を感じています。
研修を行うとき、また参加者との関わりについて、心がけていることはどのようなことですか?
参加者との関わりについては、「相手を理解する姿勢を貫くこと」がもっとも重要と考えます。
具体的には、「事前アンケートへのご協力をお願いすること」や、「参加者の悩み/質問などの解決を最優先し、柔軟な研修運営をおこなう」、「質問を出しやすい環境を提供する」、「想定外の意見/疑問へも対応する」などが挙げられます。
講師として心がけていることは、「参加者の成長を心から喜べるかどうか」を常に自分へ問いかけているという点です。
この変化の時代において必要とされる社員教育とは、どのようなものだと考えますか?
ひと言で申し上げると、「多様性を受け容れるコミュニケーションづくり」と考えます。
急加速するIT化の中、多様な価値観や考え方の”違いを拒絶する(無視する)”ことが成長の阻害要因として浮上し、私たちの周囲にも”無縁職場”の危機が迫っています。今まさに、弱まりつつあるコミュニケーション・スキルの強化が急務と考えます。戦略は「人」へ実行されて初めて現実となります。人々が相互理解し、影響を与え合い、方向を示し共有することで柔軟で力強い組織風土が形成され、その先に持続的な成果獲得と業績向上が実現すると信じています。
プロフィール
1982年に北九州市立大学商学部を卒業後、(現)みずほ証券に入社。個人営業を7年経験後、UBS証券会社、プルデンシャル証券会社などで法人営業に10年間勤務。この間、デリバティブによる運用システムを開発し、大きな成果を挙げる。1998年にはシティグループの資産運用部門へ転職。同社において営業担当兼社内研修インストラクターとして数多くの営業社員の指導・育成に携わったことがキッカケで独立し、2003年末に研修講師業「アシスト社」を開業。 合計22年間に渡る営業体験とマネジメント経験に裏打ちされた実践的なスキルと体験学習型の研修スタイルには定評があり、数多くのリピートオーダーを獲得している。また、人材育成業務の傍ら、個人投資家向けの資産運用セミナー講師としても活動中である。2013年より、日本ODコンサルタンツに教育トレーナーとして参加。
専門分野
ヒューマンスキル系研修全般
◆管理者向け研修
・マネジメント研修
・OJTトレーナー研修
・会議のココを変えると部下の意識と行動が変わる研修
・グループ・コーチング、困った部下のマネジメント研修 ほか
◆営業担当者向け研修
・営業スキルの基礎研修
・営業マインド(意識)強化研修
・交渉&説得スキル研修
・個人富裕層向け営業研修
・法人向けキーアカウント・マネジメント研修
・営業トレーナー養成研修 ほか
◆モチベーション向上研修
・セルフ・モチベートアップ研修
・アサーティブ・コミュニケーション研修
・レジリエンス(復活力)を鍛える研修 ほか